真光寺の由来

 真光寺は、山梨県甲州市勝沼町にある浄土真宗本願寺派(西本願寺)の寺院です。推古の時代に創建された勝沼万福寺(現在)の頭塔寺院として現在地に建立された(建長年間)長福寺が、1715年真光寺と更めて今日に至ります。
 本堂と庫裡、境内、墓地は桃の畑に囲まれ、桃の季節には山道から寺全体が桃色に染まり、香しい桃の香りに満ちて、自然豊かな果樹の里の寺です。
 山梨県甲州市勝沼町には、聖徳太子伝説に結びついた推古朝の創建を誇る寺万福寺、三光寺があります。この万福寺に連なる寺として真光寺もしばらく遅れて推古七年上野山長福寺(天台)として創建されています。その後1715年住職長勝により浄土真宗に改宗、寺号も真光寺と改め、今日に至っています。
 第11世敏秀師は嗣子なく、養子を迎えられて第12世を受け智秀師となって真光寺の法務に就かれるとともに、地域の社会協議会や農協の役員としても広く社会貢献に尽くされ、平成13年春に還浄されてその後、
平成13年 13世住職 斎藤清龍 師
平成23年 14世住職 下條英彰 師
に継職されて今日に至っています。

真光寺本堂

ご本尊は阿弥陀如来。本堂天井には季節の花と詩が描かれています(花天井)。本堂前庭には親鸞聖人の旅姿の立像(銅製)が門信徒の手により寄贈され、その門前には〝勝沼のオオイチョウ〟として親しまれて毎年たくさんの実をつけてくれる推定樹齢350年のオオイチョウがあります。
 平成23年秋14世住職継職記念事業として永代追悼墓が建立されました。真光寺は桃の畑に囲まれ桃の季節には参道から寺全体が桃色に染まり芳しい桃の香りに満ちた自然豊かな果樹の里です。

聖徳太子堂

令和三年二月、真光寺の境内に「聖徳太子堂」が建立されました。
日本仏教の礎を築いた聖徳太子の御徳を讃え、永代追悼墓前に静かに佇むこのお堂は、訪れる人々に感謝の心を呼び起こします。
 六角形の木造のお堂は、桃の里・勝沼の自然に溶け込むように建てられ、素朴でありながらも凛とした存在感を放っています。堂内には太子像が安置され、屋根の下には白布の幔幕がかけられ、清らかな気配が漂います。傍らには馬と犬の像が添えられ、太子の伝説を想わせる姿が微笑ましくも尊く、心を和ませてくれます。
 この聖徳太子堂は、太子信仰の継承の場であるとともに、地域の人々が先祖を偲び、静かに手を合わせる場所として、今も大切に守られています。

真光寺本院

住所〒409-1306 山梨県甲州市勝沼町山1539
TEL0553-44-0802
FAX0553-34-8676
お車[中央高速道] 勝沼インターより約20分
電車[JR中央本線] 塩山駅よりタクシーで約10分